コラム
見積もりから分かる防水工事の費用の根拠
防水工事
2018/01/25
業者に防水工事を依頼する際、業者から提供される見積もりは、できるだけ細部までチェックしたい資料です。見積もり表からは、工事に必要となる費用から工法、さらに節約できるポイントまで多くの情報が見えてきます。
防水工事の見積もりで見逃せない単価
防水工事を依頼する業者を選ぶなら、見積もりが参考材料になります。防水工事の費用比較の目安になるのが、1平方メートル辺りの単価です。これは、防水工事が必要な部位の面積割合に対し、どの程度の費用がかかるかを示した数字です。この数字が低いほど、安く防水工事が頼める可能性が高いです。ただし工事の良し悪しは、単価だけでは見定めるのが難しいです。例えば、作業員は何人が工事に加わるのかについても、見積もりからチェックできます。あまりに安い料金で防水工事を依頼すると、作業のクオリティが低いために、十分に防水の効果が得られない事態が懸念されます。そこで、あまりに安すぎずまた高すぎない料金で、見積もりを見定めます。
工法の種類で変わる見積もり上の費用
防水工事業者から提供される見積もり表には、どのような方法により工事が行われるかの情報が記載されています。工事の具体的な方法は、費用に影響する要素です。防水工事の工法としては、ウレタン防水やシート防水、さらにアスファルト防水などの種類があります。どの工法を用いるかで費用に違いが生じ、特にウレタン防水は安く防水工事ができる手法です。もしウレタン防水での工事にもかかわらず、相場と比較して見積もりの工事費用が高いようであれば、適切かどうか再検討が必要です。また一方で、アスファルト防水など比較的費用がかかる工事で、コストが相場よりも非常に安い場合にも、工事のクオリティが伴うかどうかについて慎重に検討します。
費用の節約につながる見積もりの値引き
防水工事の見積り表の中で気になるのが、値引きの部分です。値引き額が大きいほど、それだけ工事費用の節約ができます。初めに工事業者から提出される見積もりは概算であるため、交渉の内容次第ではさらに値引きしてもらえる可能性はあります。それでも値引きには限界があります。あまりに工事に必要な費用を節約すると、今度は肝心の防水工事の内容に問題が生じます。建物に防水の工事を行うには、下地作りから仕上げまで手間がかかります。もし大幅な値引きを行うとなると、作業内容を短縮するなど手抜きが生じがちです。そのため、相場と見積もり表を照らし合わせて妥当な費用の範囲であれば、ある程度の値引きで妥協するのも重要なことです。
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