コラム
潮風による外壁塗装への塩害と対策術
外壁塗装
2017/10/24
海の近くにある建物は、塩害が心配です。潮風に晒されて劣化しやすいのが、建物の外壁です。海沿いに建物を建てるなら、塩害の可能性を考慮に入れて外壁塗装を行う必要があります。外壁への塩害の影響や、どのような手段が対策となるかについて説明します。
海に近い建物の潮風による影響とは
建物の外壁には、耐久性を高めるために塗装が施されています。塗料の素材にもよるものの、数年から数十年の耐久性を持ちます。しかし塩害を受けやすい立地にある建物では、外壁の劣化が心配です。通常の環境においても、外壁の塗装には長い年月と共にヒビ割れや剥がれの問題が生じます。さらに潮風に晒される環境下であれば、早い段階でこのような劣化が外壁塗装に見られるようになります。もし建物が海の近くにあり、加えて外壁の表面部分に白い結晶が付着しているようであれば、塩害対策を考慮した方がいいです。特に金属製のサイディングを外壁に用いている住宅は、サイディングボードの早めの交換か、あるいは劣化部分の外壁塗装が不可欠です。
外壁塗装部分の洗浄で塩害の影響を軽減できる
建物は、メンテナンスの方法次第で長持ちさせることが可能です。外壁塗装のリフォームのサイクルをできるだけ先延ばしするためにも、できる日頃のメンテナンスは行っておいた方がいいです。塩害から外壁塗装部分を守るための対策として、外壁に付着している塩の結晶を落とすのが効果的です。外壁に塩が付着したままでは、塗装部分の劣化が進むばかりです。そこで洗浄機を用い建物の外壁を定期的に洗い流すと、塩害による劣化の影響はできるだけ避けられます。また外壁への定期的な洗浄により塩だけでなく他の汚れも同時に落ちるメリットがあり、建物の美観維持に期待できます。洗浄作業に手間がかかるようであれば、業者に任せるのも方法の一つです。
塗料選びやコーティング施工で外壁塗装の塩害対策
もし塩害による外壁への影響を心配するようであれば、あらかじめ潮風に強い塗料を選ぶ判断もできます。塗料の製品の中には、塩害対策に有効な種類の製品が開発されています。通常の塗料に比較してコストはかかるものの、その後のリフォームなどメンテナンス費用を考えれば、十分に元は取れます。またあるいは、外壁塗装部分の上にコーティング剤を施すのも方法です。液体ガラス塗料を外壁塗装の上に重ねると、外壁の耐久性が上がります。ガラスコーティングは塩害に強い性質を持つため、潮風による劣化の予防に有効です。またガラスコーティングは防水効果も期待できるため、たとえ塩害を受けないエリアにある建物でもコーティングを行う意味はあります。
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