• コラム

防水工事の知っておきたい基礎知識

防水工事

2017/10/26

いつも私たちを雨から守っている建物には防水工事が当たり前のように施されています。しかし内容については知らない方も多いと思います。そこで新しく家やマンションを買う時のために基礎知識を知っておきたい、という人のためにどんな種類の工法があるのか、メリットとデメリットを織り交ぜてご紹介しましょう。


ウレタン防水

現在では一番主流の防水工事でコストパフォーマンスがいいと言われています。この工法の基礎知識はただ単に液体を塗る作業なので費用もかからず簡単にできるうえ、工事期間も早く済ませることができるということです。また、いろんな地形に対応することができるので基本的にすべての場所に施工することが可能です。でこぼこしている場所や複雑な構造をしている場所にも行えます。


デメリットはあまりないのですが、あえて言うなら歩行することによって劣化が早まるということと、7年ほどでトップコートの塗り替えが必要であるということです。とはいうもののメンテナンスがしやすい、費用が安い点などを考慮すれば、あまり気にしなくてもいいのかもしれません。


FRP防水

FRPとは繊維強化プラスチックと呼ばれ、プラスチックの中にガラス繊維を入れて耐久度を増やした素材です。プラスチックの軽量さとガラスの強度さを活かしており、最近注目されている防水工事です。この工法の基礎知識は好きな色に着色することができ、防水層も綺麗に見えることです。また、ウレタン防水のように人が歩くことによって劣化することはありません。ですので、洗濯物を干したり、物を置いたりするベランダが適しています。


しかしデメリットもいくつかあります。まず一つ目に紫外線に弱いということです。これが劣化の原因になりヒビができてしまうので定期的なメンテナンスが必要になります。二つ目は廃棄処分が困難だというところです。いったん固まったFRPは分離することが難しいため、廃棄コストが余分に掛かってしまいます。


シート防水

シート防水にはゴムシート防水と塩ビシート防水の二種類の方法があり、それぞれ固有のメリットがあります。ゴムシートは軽量で木造建築に向いています。塩ビシートは紫外線や熱に強く耐久度も高いです。またこれらのシートは伸縮性に富んでいるので、地震が起きても問題ないのです。そして一番のメリットであり覚えておいてほしい基礎知識がメンテナンスをしなくてもいいということです。10年以上はメンテナンスをしなくてもいいと言われています。しかし定期的に専門業者にチェックだけはしてもらうほうがいいでしょう。


デメリットですが、他の防水工事より費用が掛かってしまうということです。理由はシート防水を行える業者が少ない(他の工法より専門的な技術が求められる)ことと、シート自体に掛かる値段が高いからです。メンテナンス作業をするのが億劫で値段は多少高くても気にしないという人に向いているかもしれません。



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